YOLO!ひーやんです。
前回のブログ記事を書いた後、色んな人から温かい応援メッセージを頂きました。
皆様、ありがとうございました(´;д;`)
せっかくなので、今回は建築士になる上で、私が調べた事を記事にしたいと思います。
建築士の種類と目指すところ
建築士には一級建築士、二級建築士、木造建築士の3種類があります。
「何でも設計できる」のが一級建築士で、例えばオリンピックの新国立競技場も設計可能です。
それに対して二級建築士、木造建築士は設計できる対象が制限されています。
木造、鉄筋、RC等の住宅規模の建築物のみ。木造建築士は木造の住宅規模の建築物のみが設計可能となります。
私が建築士なろうと思ったキッカケは「土地から新築木造企画」となりますが、将来的にはRCの新築企画も手がけたいため、二級建築士になることを目標にしました。
二建築士の受験資格と免許登録要件
二級建築士を受験するための要件は、以下の通りです。
出典:建築技術教育普及センター
私は建築実務の経験がないため第一号の「指定科目を修めて卒業する」事が要件となりますので、最低2年は学校に通う必要があります。
また、二級建築士の免許登録要件において実務経験は不要となります。
通信制の学校について
私のような社会人が二級建築士になるためには、通信制の学校を選択する必要があり、建築士になるための通信制の学校には、大学と専門学校の2種類が存在します。
大学を卒業すれば、一級建築士の受験するための指定科目を修める事ができますが、専門学校の場合は二級建築士を受験するための指定科目しか修める事ができません。
ここが大学と専門学校の大きな違いとなります。
建築士受験資格を得る事ができる通信制大学
建築士受験資格を得る事ができる通信制大学については以下の3つとなります。
※日本女子大もあるようですが、ここでの紹介は割愛します。
- 愛知産業大学 通信教育部(通称アイサン教)
- 京都造形芸術大学 通信教育部
- 大阪芸術大学 通信教育部
通信制の学校については、eラーニングの授業が基本なのですが、学校教育法において一定日数以上のスクーリングが義務付けられています。
前述の3つはいずれも関西圏の大学となり、東京でスクーリングを開催しているのが愛知産業大学と京都造形芸術大学になります。
愛知産業大学は土曜日・日曜日に加えて、水曜日の18:30~21:00に夜間スクーリングを開催しているので、社会人でもスクーリングへ参加しやすいカリキュラムにしてくれています。
建築士受験資格を得る事ができる通信専門学校
建築士受験資格を得る事ができる専門学校については以下の3つとなります。
- 東京町田学園 町田デザイン専門学校
- 横浜日建工科専門学校
- 東京日建工科専門学校
町田デザイン専門学校は土曜日・日曜日に加えて土日が勤務の社会人向けに水曜日のスクーリングも開催しており、社会人が通う事を前提にカリキュラムが組まれています。
それに対し、日建工科専門学校については、残念ながら水曜日の17:40~20:45だけしかスクーリングを開催していないので、社会人には厳しいです。
通信制の学校の選択
私の状況をかんがみると、大学に通うなら愛知産業大学、専門学校に通うなら町田デザイン専門学校が良さそうですが、大学か?専門学校か?で迷いました。
令和2年から建築士試験の受験資格が緩和され、一級建築士の受験資格に実務経験2年という要件がなくなるため、大学を卒業すれば、一級建築士の受験資格を得る事ができます。
ただし、二級建築士に比べて履修科目も増えますし、スクーリングの日数も増えてしまいます。
私は二級建築士になる事を目標にしてるため、専門学校で十分となりますので、町田デザイン専門学校を有力な選択肢とする事にしました。
町田デザイン専門学校での入学説明会
1月18日(土)に町田デザイン専門学校の入学説明会に参加し、詳細に話を聞いてきました。(一人でメチャ質問しましたw)
履修科目と履修時期
二級建築士を受験資格を得るためには、以下の16の授業科目、42単位を2年間で取得し、卒業する必要があります。
履修時期は以下の通りで、1年時は学科中心。2年時は設計製図が中心となります。
学科の履修
学科の履修はテキストを使ってのeラーニングでの学習が基本となります。
eラーニングの授業の総時間は一年次前期が38時間。一年次後期が28時間で通年63時間となります。
試験前の復習だったりを鑑み、1.5倍くらいを見越すと、eラーニングを視聴する時間は年間100時間程度となります。
そうなると、月平均でも8時間程度なので、そこまで大きな負荷にはならなさそうです。
eラーニングはPC以外でもスマホやタブレットでも視聴可能です。
体験用にIDとパスワードを払い出してもらい、eラーニングをスマホで視聴してみましたが、全然ストレスなく見る事ができましたので、通勤時間の往復180分を使う事もできそうです。
スクーリング
スクーリングでは学科試験だったり、実習系の科目を主に履修していきます。
スクーリングは、基本的には毎月1回の連続した土日の2日間を使って開催されます。
年間日程表も配布してもらったので、早速、Gooleカレンダーに登録をしました。
ちなみに、町田は私の自宅からは電車だと乗り換えもあるので50分程度。バイクだと30分程度で着きます。
町田・デザイン専門学校はバイク駐車場はないですが、町田駅近くの「町田駅森野第1バイク駐車場」が1日200円で駐車が可能でした。
入学説明会の後に立ち寄ってみたのですが、土日でも空いているとの事でした。
交通の便を鑑みても、町田デザイン専門学校がベストな選択と思えるようになってきました。
人数・年齢層・男女比・卒業率
町田・デザイン専門学校の入学生の人数は年々増えており、2020年度は120名程度の募集人数となるようです。
既存の学生の年齢層の平均は30代後半。男女比率は5:5なので、私と同年代の方々も多いのもちょっと嬉しいです。
卒業率は8割程度で、卒業ができない理由は、転勤でスクーリングが難しくなったり、妊娠だったり、人それぞれとの事でした。
学費
学費は入学金等コミコミで、一年次41万円。二年次37万円で合計78万円となります。
教科書等の教材費が11万円程度なので、学費含めて、総額90万円となります。
二級建築士の受験内容と合格率
受験時期
専門学校を2年間かけて卒業した後は、二級建築士になるために受験に臨む必要があります。
二級建築士の試験は、卒業後の7月に学科試験があり、合格したら9月に製図試験を受け、12月に合格発表となります。
そのため、私の場合は最短で2022年12月に二級建築士になる事ができます。
学科試験内容
学科試験は建築計画、建築法規、建築構造、建築施工の4科目で、マークシート選択式。それぞれ25点満点の合計100点満点。
1科目90分なので、合計360分(6時間)の長期戦です。
合格するためには、1科目13点以上、かつ4科目合計60点以上を獲得する必要があります。
学科試験の合格率は40%前後のようです。
製図試験内容
製図試験は、設計課題に規定されている設計条件と要求図書を満たした図面を、規定時間内(二級建築士は5時間)に書き上げる必要があります。
例えば、令和元年の製図試験は「夫婦で営む建設事務所を併設した住宅(木造2階建て)」という設計課題が出題されています。
設計条件や要求図書について、以下に抜粋します。
これを元に平面図、床伏図、立面図、断面図を書いていきます。
※以下平面図の抜粋です。
どうです?
めっちゃテンションあがりませんか?
マイノリティの意見を大きめの文字で書いてみました(笑)
製図試験は、要件通りに図面を書き上げれば合格できるのですが、町田・デザイン専門学校の説明会で聞いた話だと、時間内に書き上げるのが相当難易度が高いようです。
最初は10時間程度かかるものを、3時間30分程度で書けるように鍛錬を積み、試験に臨む必要があるとの事でした。
また、製図試験は3年サイクルで木造→木造→RCと出題されており、RCの方が書く図面の量が少ないため難易度が低いようです。
以下のように出題されていきますので、私が受けるのは木造(★)となりそうです。
平成28年:木造
平成29年:木造
平成30年:RC
令和01年:木造
令和02年:木造
令和03年:RC
令和04年:木造★
令和05年:木造
令和06年:RC
今の私の不動産投資のステージだと木造ばっちこいだったので良かったです。
製図試験の合格率は50%前後のようですので、よしんば留年しても、令和5年に木造でチャレンジできそうです。
対策講座について
町田デザイン専門学校は日建学院と提携し、学科試験対策講座、製図試験対策講座を割引価格で受ける事ができます。
学科試験対策講座は通常19万円→3万円とスーパーセール。
製図試験対策講座は通常29万円→24万円と2割引になります。
※製図試験対策講座の割引率は高くないので、TACや日本建築士会の講座(16万円程度)を受ける人もいるようです。
入学説明会で話を聞く限り、卒業後の試験対策が非常にスケジュールがタイトで大変そうで、試験対策こそが二級建築士になる上での肝となりそうです。
学科試験は毎週日曜日に3時間程度の講座程度ですが、製図試験の講座は毎週土日、9時から17時までひたすら図面を書く練習をするそうです。
入学説明会の先生は「合格したのは、最後まで諦めなかった人です」と言っていたので、諦める事が嫌いなワタクシひーやんは必ずいつかは合格する予定です。
入学願書提出
建築士になるための情報の整理をし、決心がついたところで入学願書を提出しました。
今年(2020年)は町田デザイン専門学校に既に40人程度の入学希望者が出ているため、足切りが発生するとの事でしたので、願書提出は早いに越したことはありません。
4月からITコンサル業、不動産賃貸業、専門学校生、ブロガーとなかなか忙しい日々が始まりそうですが、人生は一度きり。後悔しないようにチャレンジしたいと考えたものにはチャレンジしていきたいと思います。