YOLO!ひーやんです。
今日は久しぶりの書籍レビューとなります。対象の書籍は「バビロン大富豪の教え」です。
こちらの書籍は1926年にアメリカで出版された「バビロンでいちばんのお金持ち」を元にした「漫画」となります。
私的にはロバキヨの金持ち父さん貧乏父さんに匹敵、もしくはそれ以上の良書だと思っているので、ご紹介したいと思います。
お金持ちとは何か?
舞台は紀元前1200年の古代バビロニア。
15歳の武器職人の少年バンシルが、貧富の差がある世の中に疑問を感じ、バビロンの大富豪であるアルカドに「お金もちになるための話」を聞きにいくところから物語は始まります。
大富豪アルカドは、お金持ちとは「お金を持っている者」ではなく「お金を増やし方を知っている者」である事を少年バンシルに優しく教えます。
黄金を増やす七つの道具
大富豪アルカドは「黄金を増やす七つの道具」についてバビロニア市民に対して講義を開きます。その七つの道具(教え)は以下の通りです。
1.収入の十分の一を貯金せよ
朝、カゴの中に10個の卵を入れ、その中から9個の卵を取り出す。それを日々、繰り返せば、カゴの中は卵で溢れかえる。
同じように、収入の十分の一を貯蓄すれば、資産は確実に膨らむ事になる。
収入の十分の二を貯蓄すれば、資産の増加スピードは二倍になる
こう伝えた大富豪アルカドに対して、市民の一人がキレます。
そんな市民に、大富豪アルカドは返り討ちにします。
うーん、いいですね(笑)。シビレます。否定から入って、結局何もしない人。いますよね(笑)
サラリーマンであれば、自分の可処分所得(手取り)の何割を貯蓄に入れれば、退職までにどの程度貯まるのか?具体的に計算してみるべきかなと思います。
例えば、大卒サラリーマンの生涯年収が3億円で、可処分所得(手取り)は20%減の2億5千万円と仮定します。10%貯めていくと退職時には2千5百万円貯まる計算になります。
シンプルですが貯蓄は大事です。
2. 欲望に優先順位をつけよ
これは1つめとニコイチですね。
「収入の十分の一を貯蓄」する事で、残りの十分の九で生活をする事になるので、自然と必要なモノの優先順位がつき、結果、余分なものにお金を使う事をやめるだろう、という教えです。
現代だと「給与天引き貯蓄」が2つの教えを実現するためにはオススメです。はじめから無いものとすれば、案外ストレスはかからないものです。
3.貯えた金に働かせよ
書籍の中ではお金を貸して利息で稼ぐという話をしていますが、現代で言うところの投資ですね。
お金がお金を生む仕組み作りの重要性を説いています。
4.危険や天敵から金を堅守せよ
儲け話に安易にのったり、大きく儲けようとして資産を全て差し出すようなリスクはとるな、という教えです。
ギャンブル性が高い投機はするな!!ってことです。
5.より良きところに住め
住居は幸せな生活と密接に関わっており、幸せは貯金を増やすモチベーションになる、という教えです。
芸能人が「売れるためには家賃が高い家に住め」と先輩芸能人から言われたという話を聞く事がありますが、それも1つの真理なのかもしれませんね。
ただ、私の中ではちょっとクエスチョンがつく教えではあります。
6.今日から未来の生活に備えよ
自分が事故で働けなくなったり、死んでしまったりした時に、残された家族に貯えを残す方法を実践せよ、という教えです。
現代でいう「保険」の事です。
7. 自分こそを最大の資本にせよ
行動した人間にのみ勝利の女神は微笑む、という教えです。これは文字大きめでお伝えしておきます。
「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則
武器少年バンシルは、金を稼ぐ力を得るために、資産を増やす試練の旅に出かけますが、悪人に騙され、お金を搾り取られて無一文になってしまいます。
無一文になった時にだけ読むようにと、大富豪アルカドよりもらった粘土板を手にとり、読んでいくことで武器少年アルカドは覚醒していきます。
粘土板にかかれていたのは、「7つの道具」を昇華させた5つの黄金法則でした。
5つの黄金法則は行動した者であればである程、身体に染み渡る法則として描かれています。
- 法則1
家族と自分の将来のために収入の十分の一以上を蓄える者の元には黄金は自らを膨らませながら喜んでやってくるだろう - 法則2
黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば黄金は懸命に働くことだろう - 法則3
黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳を傾ける持ち主からは黄金が離れることはないだろう - 法則4
自分が理解していない商い、あるいは黄金の防衛に秀でた者が否定する商いに投資してしまう持ち主からは黄金は離れていくだろう - 法則5
非現実的な利益を出そうとしたり謀略家の甘い誘惑の言葉にのったり己の未熟な経験を妄信したりする者からは黄金は逃げることになるだろう
いかがでしょう?
今の私には上記の黄金法則は全身に染み渡っていきました。
まとめ
「バビロンの大富豪の教え」は繁栄と富と幸福の原則を記されているので、数年置きに読み返してみると、その時々で新たな気付きが得られる良書ではないかと思います。
武器少年バンシルは、その後、富豪となり「バビロニアのお金持ち」になった後
「何故、お金持ちになったのに働くのか?」と問われます。
バンシルは
「感謝されるために仕事をしている。そうすればお金は後からついてくる。お金なんておまけだ」
と答え、続いてこう言います。
「信じられなくてもいい。はじめは「お金」を集める事を目的に生きたっていい。お金を使い切るまで働かなくたっていい」
「お金があれば幸せか?」
この問いに対しては、お金を得た後にでも、じっくりと考えたいと思います(笑)