YOLO!ひーやんです。
一ヶ月ぶりのブログ更新です(`o´ヾ
さて、皆様は以下の「FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド」という書籍をご存知でしょうか?
ざっくりと書籍の内容を紹介すると以下のような感じです。
著者のクリスティー・シェンさんはFIRE(Financial Independence, Retire Early。訳すると経済的独立、早期退職)を達成した中国の貧困層出身の女性。親と共にカナダに移住してからは、必死に勉強し、コンピュータエンジニアとして働きながら夫のブライスと共に貯蓄・倹約する事でミリオネア(純資産1億円)を達成し、31歳で退職。現在は資産の運用利回りだけで、世界中を旅をしながら豊かな人生を送っている。
久しぶりの良書でした。読んでみて、考えさせられる部分も多かったので、所感を書いてみたいと思います。
著者のクリスティー・シェンさんはストレス耐性が低い女性
書籍を読んでみて、私が意外に思ったのは著者のクリスティー・シェンさんの性格・特性です。
一般的に、女性は男性に比べて「セロトニン」という精神を安定させる脳内物質の分泌量が少ないため、ストレス耐性が弱い事が知られています。
書籍の中での描写で、クリスティー・シェンさんも例に漏れず、非常に不安を覚えやすく、ストレスを感じやすい女性である事がわかります。
貧困層で生まれで培われた「お金こそが世界で最も大切なものである」という欠乏マインドの保持者でストレス耐性が低い彼女が、倹約・貯蓄に励む事でミリオネアになれた事は、凄いとは思いますが、驚くべき事ではありません。
驚くべき事は、ストレス耐性が低い資質でありがながら、資産の運用利回りだけで人生を生きるという決断を実行に移せた事です。
そもそも、クリスティー・シェンさんのようにストレス耐性が低い人は、資産を減らすようなリスクは「回避」する方が多いです。資産の運用利回りで人生を生きるというのは、誰が聞いても資産が目減りするリスクがある生き方。コンピュータエンジニアとして働きながら人生を生きる方を選べば資産が減る事はありませんからね。
大切なのはお金?時間?
ただ、クリスティー・シェンさんは資産減少のリスク回避策と考えていたコンピュータエンジニアの職場において、同僚で師と仰ぐ先輩がデスクで倒れ、死にかけるのを目の当たりにします。
この出来事をきっかけに、クリスティー・シェンさんは自分の命、そして自分の人生の時間そのものにこそ、最も大切な価値がある事に気づきます。
Time is MoneyではなくMoney is Time。築いた資産で、自分の人生の時間を買って生きていきたいと考えたのです。ここは彼女の人生における大きな分水嶺だったと思います。
退職後、倹約・貯蓄して築いた資産を目減りさせずに生活を送るためには、リスク回避をしていては実現不可能です。ストレス耐性の低い彼女は不安で一杯。不安を払拭するために、リスク軽減策を徹底的に模索・検討していきます。
その結果、4%の資産運用益で年間支出を賄えば、貯蓄が30年以上持続する可能性が95%であるという統計研究の結果にたどりつきます。その後、4%の資産運用益を安定的に得るためのポートフォリオ検討、現金クッション、利回りシールド。ロジカルに積み上げられた、資産を減らさないためのリスク軽減策は「なるほどねぇー・・・」と納得させられる内容が多かったです。
ストレス耐性が低い著者が、資産を減らさないための防衛策を幾重にも張り巡らせる思考プロセスを垣間見る事ができる事が、本著の価値の一つなんじゃないかなと思います。
その後、著者のクリスティー・シェンさんと夫のブライスは、おおよそ月々30万円あればカナダでは夫婦2人で十分に生活できる事から必要な資産を逆算。1億円あれば4%の運用利回りで年間生活費に相当する400万円を得られると考え、倹約と高い貯蓄率(52%~78%)により1億円の資産を築き上げ、自ら考え出した資産運用メソッドを実行に移す事で、31歳の若さで時間を金で買い続けて生きる人生を獲得する事ができました。
最後に結果論ではありますが、退職後に3大陸20カ国を1年間かけて世界旅行したトータル支出がカナダの1年間の生活費と同じ400万円だった事から、その後も毎年のように世界旅行をし続けるキラキラな日々(笑)を送っているようです。
自由な時間を手に入れる時期
私も退職前のクリスティー・シェンさんと同じIT業界で働いていますが、確かに労働時間は長く、自分で自由に使える時間を満足に得られていないのが現状です。「時間を持て余す」という事がありません。
※てめぇが賃貸不動産経営管理士やら宅建士やら建築士やらFP2級やら筋トレやらブログやらで勝手に時間削ってんだろ、という意見は無視しますw
とはいえ、私はポジティブな性格だからなのか、いまだに本業の方も苦痛を伴う事なく取り組む事ができています。ただし、新鮮味や面白味を時を経ると共に感じる事が少なくなってきているのも事実。40歳になり、身体にも色々と不具合も出てきており、人生を活動的に生きる時間が少しづつ削られてきているなぁ、と感じる事もあります。
では、2~3年後に本業を辞めるつもりか?というとそうではなく、私の中では、娘2人(11歳、8歳)が成人する12年後が、人生の一つの区切りと考えています。
2032年頃に退職し、残りの人生を「Money is Time」で、妻と2人でちょっとリッチに生きられるように、しっかりと計画を立てて、資産を築いていきたいと思います。