土地から新築

トチサガースの限定提供について

YOLO!ひーやんです。

今日は、ここ数年こっそり育ててきた土地仕入れ戦闘マシン「トチサガース」について、ついに筆を取ろうと思います。

5年間、自分だけの秘密兵器として使ってきたこのツールを、いよいよ限定提供することにしました。

2020年──東京の土地争奪戦で悟った

2020年。東京都内の土地争奪戦で、完全にメンタルをやられていた私は、ある日ふと思いました。

「これはもう、人力だけじゃムリだ。ツールで戦うしかない。」

そこで、公開されている土地情報を元に、簡易ボリュームチェック簡易シミュレーションを自動でやってくれるツールを作り始めました。

5年間、誰にも見せず改良し続けた秘密兵器

2020年からコツコツと手を入れ続け、気がつけばもう5年。

土地を見てはツールを調整し、ツールを調整してはまた土地を見る──そんな修行僧のような日々を過ごしてきました。

途中で建築士の免許も取得し、自分で行っていたボリュームチェックの視点やノウハウも、トチサガースに詰め込んでいきました。

おかげでトチサガースは、すっかり「ひーやん専用の超強力な相棒」に育ちました。

ちなみに、自己紹介ページに記載している私の3棟目の土地は、このトチサガースで見つけた土地です。利回り9.5%で建築し、5.5%で売却できました(※)。
相棒よ、ありがとう(ノД`)
※トチサガースの効果を保証するものではありませんw

土地は、毎日のようにタケノコのようにニョキニョキ出てきます。

でも、5年間トチサガースと一緒に土地を追い続けてきた私が感じているのは

ひーやん

本当に買いたい土地なんて、千三つどころか、もはや万三つレベル。

※私の目線が厳しめなだけかもしれませんがw

それでも、そんな「ごくわずかな当たり土地」を逃さないために、トチサガースを改良し続けてきました。

「使わせてほしい」を全部断ってきた2つの理由

この5年間、本当にたくさんの方から言われました。

たくさんの方

ひーやんさん、そのトチサガース、使わせてもらえませんか?

ありがたいお話なのですが、これまではすべて丁寧にお断りしてきました。その理由は2つです。

  • 競争優位性を保ちたかった
  • 仕様が完全に「ひーやん特化」で、汎用的ではなかった

毎日「目押し」でチューニングしてきたツールなので、そのまま他の人が使っても扱いが難しい状態だったのです。

2024年、DX母ちゃんさんの一言で流れが変わる

2024年、DX大家の会でセミナー登壇した際、懇親会でDX母ちゃんさんからこんな相談を頂きました。

DX母ちゃん

関西版トチサガースを作ってくれません?

ひーやん

それは。。。確かに。ちょっと考えます

関西は私の投資エリアではありません。

それなら、関西版としてツールを提供するのもアリかもしれない──そう思い、関西に適用できるようにデータを収集していきました。(特性上、データ収集に期間が必要なのです)

そんな矢先に、とある方の縁で、関西の法人向けに具体的な話を頂き、関西向けの簡易版トチサガースを開発して展開したところ、色々なご要望を頂きました。

ひーやん

(他の人に使ってもらうためには、汎用化を真面目に考えないとダメだな・・・)

と感じ、旧関西版トチサガースは一度クローズ。役目を終えて、退役となりました。

6棟目の土地探し完了 → トチサガースNEOの開発へ

今年に入り、6棟目の土地探しも完了し、そこで、私は決めました。

「関東(1都3県)と関西(京阪神)で使える、汎用化版のトチサガースNEOを作ろう。」

こうして、2025年5月頃からトチサガースNEOの開発に着手しました。

利用人数は都道府県ごとに10人くらい?

とはいえ、例の「万三つ問題」は常に付きまといます。

土地はたくさん出てくるけれど、本当に買いたい土地はごくわずか

トチサガースNEOを不特定多数の方々に提供してしまうと、あっという間に競争性は低下してしまい、ツールとして意味をなくしてしまいます。

そのため、同時利用人数は都道府県単位で10名程度に絞っていこうと考えています。

土地を見つけたら臆することなくサービス解約をしてもらい、次の待ちの方にバトンを渡す。この循環が理想だと考えています。

また、以下の理由から利用希望者については、軽く審査もさせて頂こうと考えています。

  • できるだけ「使ってほしい人」に優先的に使ってもらう(友人、投資仲間、書籍読者、ブログ読者など。過去に声かけしてもらった方に特に。)
  • 業者さん等に情報を広くばら撒かれてしまうのを防ぐ

自分の首を締めるのでは?という葛藤

今回の限定提供にあたって、こんな声もあると思います。

都内建
(とないたてる)

限定とはいえ、ひーやんさんの投資対象エリアも提供しちゃったら、自分の首締めることになりません?

それは……正直、そのとおりかもしれません(笑)

ただ、冷静に自分のスタイルを振り返ってみると、私は業者でも何でもなく、多くても年1回ペースで土地探しをする程度です。

それ以外の期間は、基本的に新規の土地探しはしていません。その間、トチサガースは正直、放置されて錆びていきます。

そして、次の土地探しが始まったタイミングで、またギュッと磨き上げて再稼働させる──これを繰り返してきました。

さらに、私は

  • 協力してくれる建築チームがいる
  • 建築士としてのDIYスキルがある
  • 土地から新築6棟分の企画経験がある

という、現場側の手札もそこそこ持っています。

前述のように利用人数も限定することもあり、正直なところ、トチサガースを限定提供したからといって、自分が「負ける」イメージはあまりないんですよね。(・・・嘘です。ごめんなさい。負けそうな人は数名、頭に浮かびますが、その方々には負けてもよいですw)

むしろ、

「限定提供することで、他の方の土地の探し方やコツを逆に学べるのでは?」

とも思っています。

利用者からのフィードバックを通じて、トチサガース自体がさらに進化していくかもしれません。

そう考えたら、「首を締めるリスク」より「一緒に強くなれるワクワク」の方が勝ったというのが本音です。

あれもこれも詰め込んだら…サグラダ・ファミリア化

汎用化版を作るにあたり、せっかくならと、私が以前から「いつか実装したい」と思っていた機能も、遠慮なく詰め込みました。

  • 簡易ボリュームチェックの精度を、公開情報の中で可能な限り引き上げる
  • 賃料計算の精度向上のため、データ解析でロジックを最適化
  • 検索条件や絞り込みのUIを改善して、使い勝手を向上

……と、やればやるほどアイデアが出てきてしまい、気がつけばサグラダ・ファミリア状態に( ´)Д(`)

それでも何とか、初版のトチサガースNEOは完成しました。ロゴも作りましたw

料金イメージと対応構造

サービス利用料については、月額数万円程度を想定しています。

特に、私自身の実績が多く、即効性が見込める

  • 東京都
  • 神奈川県

といったエリアは、他よりも少し高めの料金となる見込みです。

現時点で、簡易ボリュームチェック・簡易シミュレーションの対象は木造(2階・3階)限定ですが、需要が多ければ、将来的には鉄骨やRCへの対応も検討したいと考えています。私の投資対象は木造なので、競争相手にもならないですしw

また、都道府県毎に対象とする市町村については最終精査中です。あまりスコープを広げてもサーバーの負荷が高まるのと精度も低くなるので、一定の絞り込みはする予定です。

12月中旬頃にサービスIN予定

トチサガースNEOは、12月中旬頃にサービスIN(S-IN)予定です。

現在は、

  • 募集ページの実装
  • FAQの整備
  • 決済処理の実装

といったラストスパートの部分を進めています。

初回の募集人数は、都道府県毎に2〜3名程度の予定です。

これは、

  • 複数人での利用状況を見ながら、サーバー負荷を確認したい
  • 初期ユーザーさんのフォローに、しっかり時間を使いたい
  • 改善のためのフィードバックを丁寧に拾いたい

といった理由からです。

募集は、拙著『土地から新築のいろは』の読者特典ページでの案内を予定しています。

さいごに~ツール提供による「リスク」と「ワクワク」~

トチサガースは、ここ5年間、私が東京の土地争奪戦で戦うために磨き続けてきた秘密兵器でした。

今回、その汎用化版であるトチサガースNEOを、いよいよ一部の方に限定提供します。

自分の首を締めるリスクがゼロかと言われれば、そりゃあゼロではありません(笑)

ただ、それ以上に、

「ツールを提供し、仲間と一緒に土地探しをアップデートしていく楽しさ」

の方が大きいと感じています。

12月中旬のサービスINに向けて、引き続き準備を進め、準備が完了次第、読者特典ページに募集ページを公開するので、興味がある方は書籍を握りしめておいてくださいw


それでは今回はこの辺で。╭( ・ㅂ・)b



★2023年1月に書籍を出版しました★