YOLO!ひーやんです。
来週の木曜日(12月1日)が二級建築士の設計製図試験の合否発表日ということで、今週末で本体験記も書き上げていきたいと思います!
それでは、早速本題、入りますヽ(•̀ω•́ )ゝ
情報収集と自己分析で製図スピードアップ!!
私が9時間かかった一式図の製図を、昨年度受験したリベンジャー達は3時間を軽く切る時間で書き上げているのを目の当たりにして、自分が非常にまずい状況にあることを認識しました。
日建学院の講師の方の話によると、
(一級建築士)
初年度受験で設計製図試験に合格する人は、試験までに一式図を30枚程度、書き上げてます。
狭くても良いので、自宅に製図スペースを設けて平行定規を常備させておき、時間がある時には、すぐに製図にとりかかれるようにしてみてください。
という事で、自宅の一室にキャンプで利用しているテーブルを広げて、製図スペースを確保しました。
設計製図の学習期間はおおよそ7月~9月の2ヶ月間(8週間)なので、累計30枚の一式図を書き上げるためには、週に3~4枚程度を書いていく必要があります。
週末は日建学院で終日スパルタ教育を受けるとして、平日は3~4時間は設計製図に時間を捧げる必要があります。
サラリーマンの仕事終わりは時間がよめないため、仕事前の朝4時~8時頃を設計製図の時間として確保する事にしました。
また、日建学院のスピードアップ製図術を使っても、製図のスピードアップに限界を感じたため、独学も織り交ぜる事にしました。
一番、参考になったのは、つもるチャンネルです。一式図を3時間以内で書き上げる実践動画をアップされています。(※ただし、色々あったようで今は動画更新が止まっています)
つもるさんの実践動画を見ながら、製図手順を完コピし、製図手順を細分化して製図タイムの計測を行い、つもるさんに比べて、自分がどこに時間がかかっているのかを分析。弱点となっている部分を集中して練り上げていきました。
また、可能な限りフリーハンドも取り入れました。具体的には開き戸やテーブル、椅子、トイレの便座等の什器類等はすべて、フリーハンドで書いていきました。練習すれば、短い距離の直線や曲線は上手に書けるようになるものです。
設計製図の鍛錬と並行して製図ギアも集めていき、お手製の製図ボックスも作成しました。
また、自宅で製図をしていく中で、疑問点があれば、evernoteに質問表にまとめて、日建学院への投稿日に講師の先生(癒し系の大山先生を狙い撃ちで)に積極的に聞くようにしていきました。
「建築物の主要な寸法」って、どこまでが「主要な寸法」なのですか?
(一級建築士)
延べ面積が計算できる程度の寸法を書けば十分だよ。
トイレに開口部(窓)って設けなくてよいですよね?
(一級建築士)
要求に無いのであれば、書かなくていいよ。作図量が増えるからね。
玄関や窓の庇(ひさし)って必要ですか?
(一級建築士)
書かなくていいよ 。立面図との不整合も起きやすいし。
という事で積極的に作図量を減らし、製図課題を提出しました。課題を添削してくれたのは、オラオラ系講師の橋本先生です。
(一級建築士)
寸法線足らない。各居室の面積がわかるように書いて。
トイレの窓も書いて。当然だから。
庇もね。当然書いて。庇がない玄関とかあり得ないからさ。
(大山先生!?大山先生~~~~ )
(一級建築士)
・・・・
と、こんな感じで講師の方の意見も割れる事もありましたが、平和主義者のわたくしひーやん、指摘・アドバイスは真摯に受け止め、アハ体験のように少しづつ作図量を減らしていきました。(おぃっ)
加えて、毎日、自宅での鍛錬を積み重ねる事で、1ヶ月程経過した8月上旬頃には以下のスピードで製図ができるようになりました。(@•̀ㅂ•́)b
- 1階平面図兼配置図および各階平面図:78分 目標80分
- 床伏図兼小屋伏図:41分 目標30分
- 立面図:17分 目標20分
- 矩形(かなばかり)図:45分 目標50分
製図時間合計:181分(3時間1分) 目標180分(3時間)
エスキース実習
日建学院では製図実習と並行して、エスキース実習も始まりました。
エスキースとは、設計課題を読み解き、建築計画のコンセプトをまとめて、ラフプランを作成する作業の事を指します。
エスキースの成果物は人によってバラツキがありますが、私は1/200の1階平面図兼配置図および2階平面図を作成していました。
※設計課題の読み取り~エスキース完成までの目標時間は90分です。
日建学院で演習課題が配られた後、講師の先生が課題文を読み上げていくのですが、手を動かす音が聞こえると、オラオラ系の橋本先生はブチ切れます。
(一級建築士)
人の話をちゃんと聞けって!!マジで!!
ガチ切れです。こういうスパルタ的な雰囲気は嫌いじゃない(懐かしくてむしろ好き)です。
ただ、この橋本先生。課題文を説明した後、間髪入れずにエスキースのヒント(建築可能範囲とゾーニング)をホワイトボードに書き出してくれるのですが、ヒントを見たのは最初の1回目の演習だけで、それ以後は意識的に見ないようにしました。
理由としては、この「ヒント」そのものも、本来であれば自分で設計課題から導き出す必要がある内容(だし、その訓練こそが重要)であると感じたからです。
エスキースの演習課題の2回目。ヒントを見ずに独自のエスキースを仕上げ、提出します。なぜか添削担当はいつもオラオラ系の橋本先生。。。。
(一級建築士)
あのさ。。。俺がホワイトボードに書いたヒント見てる?
見てないでしょ?
なんでこういうエスキースになっちゃうのよ。
まずは自力でエスキースを作り上げたいと思って、チャレンジした結果であります!!
(一級建築士)
ふぅーん。。。まぁ、いいけどさ。。。
ただ、このエスキースだと、保育室と幼児用便所が離れすぎだよ。使いづらいでしょ?
あと、、、
ヒントをガン無視して書いたエスキースを添削してもらった後に、ホワイトボードのヒントを見てから、もう一枚、別のエスキースを作成するという進め方にしました。
また、日建学院から出される課題だけだと不安を感じたので、市ヶ谷出版社の設計製図課題ドリルを購入し、こちらも使ってエスキースの特訓を進めていきました。
模擬試験
日々、設計製図の鍛錬を積んでいき、とうとう、設計製図試験本番の一週間前の9月4日。日建学院で最終模擬試験の日を迎えました。
残り期間を考えると、ここで合格ラインに届かなければ本試験で合格する可能性は低いですが、最終模擬試験の時点で、少なくとも30枚以上の一式図作成は終わっていましたし、エスキースも相応の量はこなしていました。
自分で言うのも何ですが、私はエスキースが得意でした。エスキースは土地から新築企画におけるボリューム検討とプランニングに類似した要素が多くあるため、おそらく、その経験が生きているのではないかなと考えていました。
ヒント無しで書いたエスキースは、模範解答に似たものだったり、別解に近いものだったりしていて「ハズレ」た事は無かったのです。
ふふふ。僕ちゃん天才(ポールさん風)。当然、合格するだろうという気持ちで最終模擬試験に臨みました。
(一級建築士)
はじめ!!
講師の先生のスタートの合図とともに、最終模擬試験が始まります。
設計課題を読み解き、ベア・ナックルを使って重要な文言にマーキングを行い、エスキースを進めます。
チクタクチクタク。。。⌚
時は進んでいきます。。。
(エスキースがまとまらないよー)
建築範囲とゾーニングまでは順調に進みましたが、何故か、その後の要求室の配置パズルが解けずに時間だけが過ぎていきます。 心臓がバクバクと鼓動を早め、心拍数がみるみる上昇してくのが自覚できました。
エスキースの作成目標時間は1時間30分なのですが、時計を見ると、既に2時間が経過しています。この時点でまだ、要求室の配置パズルが解けません。
何度か、頭の中が真っ白になりながらも、建築可能範囲から見直しを行っていきました。
(これだ!この配置ならまとまる!!強引だけど、これで進めよう!)
ようやくエスキースができあがった時に時計を見ると、既に3時間経っていました。
(も、もう無理だ・・・)
経験上、残り2時間で一式図を書き上げる事は不可能です。
「未完で失格」が頭をよぎります。
(いや!いける!諦めるな!まだ2時間ある!!)
自分を鼓舞し、作図量最小限のプランに切り替え、一心不乱に図面を書いていきます。
連続稼働させた右腕と右手が痛みで動きが止まるたびに、プラプラと脱力させ、すぐに、製図板に手を戻し、線を書き入れていきます。
(一級建築士)
そこまで!!
(・・・・)
奇跡的に完図はできました。
ただ、図面も汚いですし、レタリング(文字入れ)は自分でも判読できないレベル。見直しの時間は全くとれませんでした。
最終模擬試験後のビデオ講義の裏で採点され、数時間後、手元に戻ってきました。
採点結果は49点。以下の通り、ランクⅢ(不合格)です。
戻ってきた面積表を見て愕然としました。延べ面積に建築面積を書いています。
もうメチャクチャです。。。( ̄ロ ̄|||)
本試験まで、残り1週間・・・。(´·ω·`)