土地から新築

自火報に注意!!

YOLO!ひーやんです。

さて、引き続き3棟目土地から新築体験記の続編です。

3棟目体験記の終話に向けて張り切って参ります( ̄^ ̄)ゞ

検査済証が間に合わない・・・

信金との金消契約に建物表題登記はギリギリ間に合わせる事ができました。

残りは建物の検査済証。時期的にはボチボチ私の手元に届くはずですので、アルドルビー(工務店)に連絡をとってみました。

ひーやん

検査済証ですが、原本は後で良いので、とりあえずPDFファイルをメールでいただけますか?
信金にそろそろ提出しておこうかなと

営業課長
坂上さん

実は、とんでもない事が起きていまして、、、消防検査で指摘が入っている状態なんです

ひーやん

なるほどー。指摘対応が必要なのですね。検査済証は月末の信金との金消に間に合わせないといけないので、なる早での指摘対応をお願いします

営業課長
坂上さん

ひーやんさん、、、事態は深刻でして、指摘対応を行った場合、月末には検査済証をお届けする事が難しいです・・・・

な・・・に・・・?

ひーやん

そ、そりゃ困ります!!来月頭から入居可で募集していますし、金消契約の日付も調整済みですし!!

ど、どんな指摘が入ってるんですか!?

営業課長
坂上さん

消防からは自火報(自動火災報知器)をつけないと検査は通さないと言われていて・・・

自火報(自動火災報知機)とは、火災による煙や熱を検知した場合、集中室を経由して全部屋に連動して火災発生の警報を出す設備です。延床面積が500㎡以上の共同住宅等に設置義務があり、設置には配線工事が必要、かつ、有資格者でないと設置ができないため、100万円単位の高額な設備となります。

ひーやん

えー。。。でも、建築確認申請通ってますよね?

営業課長
坂上さん

勿論です。検査機関も消防同意はとった上で確認済証を出しているので、絶賛、協議中です。

明日、改めて消防と話をしてきますので、結果お待ち頂ければと思います

自動火災報知器の設置の要否

翌日・・・

営業課長
坂上さん

ダメです。かたくなです。。。

検査機関にも確認しましたが、200㎡未満の内廊下・内階段タイプの共同住宅については、昨年(2020年)末から、同様の消防の指摘が入っているようでして、各工務店から検査機関にもクレームの嵐が入っているとの事です

ひーやん

そんなぁ・・・

2019年6月に建築基準法が改正され、延べ面積が200㎡未満の3階建共同住宅については、「木三共」よりも各種基準が緩和されており、共用階段・廊下の開放性は不要になりました。

3棟目アパートについては、建築基準法の緩和の内容を最大限享受する形でプランニングをしており、以下のように内廊下・階段仕様としてオートロックもつけています。

3棟目アパート 平面図

通常、延べ面積が500㎡未満の共同住宅については、以下のような住宅用火災報知器(電池式の簡易な報知器。誰でも取付工事ができる)で問題ありません。

住宅用火災報知器

200㎡未満の3階建て共同住宅については、2019年6月の建築基準法改正で内廊下・内階段はOKとなったももの、消防設備の設置基準についてはグレーな状態が続いていたようで、それが2020年12月頃に自火報設置が義務づけられて、順次、適用されていってる、という話のようでした。

営業課長
坂上さん

せめて、これから建築確認申請を出す物件から適用としてくれれば良かったのですが。。。

ひーやん

かけ合って頂きありがとうございます。お上には逆らえないのでやむなしですね。。。

自火報をつける工事をこれから行うとなると、引渡はどれくらい伸びそうですか?

営業課長
坂上さん

消防検査に通る自動火災報知機の確認、受信機の設置場所の検討、配線工事や有資格者による設置工事等を行う必要があるため、1ヶ月は工期を見ていただく必要があるかと・・・

ひーやん

どひゃー・・・

という事で金消契約を1ヶ月伸ばすとともに、賃貸仲介にも入居開始時期の変更等の調整を進めました。

以下がドタバタした中で設置した自動火災報知器です。

3棟目アパートの自動火災報知器

当初は釈然としない気持ちではあったものの、万が一の際に入居者の命を守ってくれる重要な設備という事で、納得する事にしました(´·ω·`)

経験やノウハウによって、土地から新築企画のリスクをある程度、回避・低減する事は可能ですが、本件のような予期できない不可避のリスクも存在するので、土地から新築企画に取り組まれる事はご留意くださいませ(`o´ヾ



★2023年1月に書籍を出版しました★